香川県は、日本で最も面積が小さい県として知られています。しかしその小さな土地には、豊かな自然、歴史ある名所、そして独自の食文化がぎゅっと詰まっています。瀬戸内海に浮かぶ多島美や、讃岐うどんを中心とした食の魅力はもちろん、現代アートと伝統が融合した新しい観光スポットも多数あります。今回は、香川県の観光スポットと代表的なお土産をご紹介します。
栗林公園 ― 日本庭園の傑作
高松市にある「栗林公園(りつりんこうえん)」は、江戸時代に造られた大名庭園で、国の特別名勝にも指定されています。6つの池と13の築山を巧みに配置し、四季折々の景色が楽しめる庭園美は「一歩一景」と称されるほど。特に春の桜や秋の紅葉の時期は、多くの観光客でにぎわいます。日本庭園の美しさを堪能するなら外せないスポットです。
金刀比羅宮 ― こんぴらさんで心身を清める
「こんぴらさん」の愛称で親しまれる「金刀比羅宮(ことひらぐう)」は、古くから海の守り神として信仰を集めてきました。本宮までは785段、奥社までは1368段の石段が続きます。登りきった先に広がる讃岐平野や瀬戸内海の眺めは圧巻で、達成感と共に心が洗われる体験ができます。表参道には土産物店や讃岐うどん店が立ち並び、参拝と一緒に楽しめるのも魅力です。
直島 ― 現代アートの聖地
瀬戸内海に浮かぶ「直島」は、近年“アートの島”として世界的に注目を集めています。草間彌生の「南瓜」オブジェや、安藤忠雄設計の「地中美術館」など、島全体がアートと一体化した空間です。瀬戸内国際芸術祭の舞台のひとつでもあり、自然と現代アートが織りなす独特の雰囲気を味わえます。
小豆島 ― オリーブと映画の島
香川県第二の島「小豆島(しょうどしま)」は、日本で初めてオリーブ栽培が行われた土地として知られています。「道の駅小豆島オリーブ公園」ではオリーブ畑やギリシャ風車が並び、フォトジェニックなスポットとして人気です。また、映画『二十四の瞳』の舞台としても有名で、当時のロケセットが残されている「二十四の瞳映画村」も見どころです。
瀬戸大橋と沙弥島
本州と四国を結ぶ「瀬戸大橋」は、香川県を象徴するランドマークのひとつです。橋から望む瀬戸内海の景観は圧巻で、ドライブや鉄道の車窓からも楽しめます。また、瀬戸大橋のたもとにある「沙弥島(しゃみじま)」は、瀬戸内芸術祭の会場のひとつで、美しい砂浜とアートが融合する注目の観光地です。
讃岐うどん ― 香川グルメの王様
香川県といえば「讃岐うどん」です。コシのある麺といりこ出汁を中心としたつゆが特徴で、県内には数百軒以上のうどん店があります。セルフ方式のお店や、朝から営業している店舗も多く、うどん巡りは香川観光の醍醐味のひとつです。「釜玉うどん」「ぶっかけうどん」「しょうゆうどん」など多彩な食べ方があり、何度食べても飽きない魅力があります。
香川県を代表するお土産
香川県のお土産として真っ先に挙げられるのが「讃岐うどん」です。乾麺や半生タイプ、だしパックとセットになった商品は、自宅でも本場の味を楽しめると人気です。
また、小豆島特産の「オリーブオイル」もおすすめで、品質の高さは国内外で評価されています。料理に使うだけでなく、美容や健康にも役立つ万能なお土産です。
甘いもの好きには「名物しょうゆ豆」や、和三盆を使った上品な和菓子がおすすめです。讃岐和三盆は江戸時代から続く伝統製法で作られており、口の中でほろりと溶ける優しい甘さが特徴です。
まとめ
香川県は小さな面積ながらも、瀬戸内海の自然美、歴史ある寺社、そして世界的に注目される現代アートまで、多彩な魅力を持つ土地です。讃岐うどんを中心とした食文化や、小豆島のオリーブ製品など、グルメやお土産も充実しています。観光、食、文化の三拍子がそろった香川県は、訪れる人に充実した旅を提供してくれることでしょう。
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